人それぞれに『モノ』や『コト』に対して価値観というものがあります。
もし、お金に関してより賢明な決断をしたければ、まず。お金を使うことに対して意識を高く持つ必要があります。
それは『買うもの』と『買わないもの』もしくは自分にとって『必要なもの』と『不必要なもの』を取捨選択することです。
要はトレードオフすることです。
すべてのモノやコトに対して真のコストをよく考えるということが大切です。
その上、で本当に自分にとって見合う価値があるのかどうかを決めるほうが良いと思います。
- 1杯のコーヒーの価格はいくらか?
- 実際の時給
- コーヒー1杯飲むためにどのくらい稼がないといけないか
- お金は無限・時間は有限
- あたなにとって見合う価値かどうかの判断基準は投資の考え方が有効
- それに見合う価値を決めるのはあくまでも自分
1杯のコーヒーの価格はいくらか?
皆様も仕事中、コーヒーを飲むと思います。そして、特に意識したこともないでしょう。スタバのコーヒーが1杯約300円です。
ただ、3つの視点から考えると1杯のコーヒーは皆様が思っている以上に高くつく可能性があります。
実際の時給
まず、皆様が実際にいくら稼いでいるのかを知る必要があります。
例えば、月給30万円のフルタイムの仕事の場合
週40時間×4週=160時間
日本の平均的な労働者は、通勤に1時間19分と言われています。
なので20日間で約26時間要しています。
その他に仕事に付随する時間もありますが、それを省いたとしても
実質的な時間給は30万円÷186時間=約1,612円となります。
ただ、手取りとなると、社会保険料・税金で約30%程引かれますので
実質の手取り時給は1,128円となります。
コーヒー1杯飲むためにどのくらい稼がないといけないか
コーヒー1杯・約300円を購入する場合、働いたお金から税金と社会保険料を引いた金額から支払うことになります。
ということはコーヒー1杯を購入するためには300円より実際はより多く稼がないといけません。
例えば、社会保険料・税金で30%必要であれば、300円のコーヒー1杯を購入するために
300÷70%=約430円
つまり、300円のコーヒーを購入するのに430円を稼がないといけません。
お金は無限・時間は有限
では、430円を稼ぐためには、どれぐらいの時間が必要か考えてみます。
月給30万円の方の場合、実質の時間給が約1,612円ですので
1,612円÷60分=約27円/分
430円÷27円/分=約16分
コーヒー1杯飲むためにあなたの時間は約16分失います。
これが毎日となりますと、1年間で
16分×365日=5,840分
5,840分÷60分=約97時間
あたなにとって見合う価値かどうかの判断基準は投資の考え方が有効
- 実質的な時給1,612円
- コーヒー1杯購入する実質的なお金は430円
- 毎日コーヒーを飲むと97時間稼がないといけない
もし、ドリップコーヒーで満足出来る場合、ドリップコーヒー1杯30円なので
- 43円×365日=15,695円なので残りを貯蓄や投資に回せる
- 時間が1年間で87時間節約できる
1日だと270円しか差がありませんが、これを30年間年平均5%の利回りで運用すれば、
30年後の差は約670万円の差になっています。
時間に換算すると2,610時間、約108日節約となります。
意識せずにモノ・コトを購入するのは大きな金銭的・時間的代償が伴います。
それに見合う価値を決めるのはあくまでも自分
ただし、コーヒーを飲むことでリフレッシュし、効率的に仕事ができ、収入がより高くなるのであれば、コーヒーを飲むという投資は最適になります。
そうするに、世間体ではなく、あくまでも自分にとってどうかということが大切かと思います。これは他の事柄にも活用できます。
- 車を購入する
- 保険を買う
- マイホームを買う
- お酒を飲む
- 外食をする
- 旅行に行く
- ブランド品を買う
などです。
例えば、車を買う場合、国産車200万円を購入するのに285万円稼がないといけません。
そのためには、1,768時間(約74日)の労働が必要となります。
これを7年毎に乗り換え49年間乗り続けた場合、12,376時間(516日)の労働が必要です。
もし、それ程車が必要でなければ、車の費用を年5%利回りの投資に回せば、
49年後になんと約8,340万円程になります。車の購入費用1,400万円を考えると約1億円ぐらい差が生まれます。
何かモノやサービスを購入する時に重要なのは値段が高いか安いかより、
『自分にとって必要か・そうでないか』を見極めることだと思います。
そして、それを世間体ではなく自分自身で判断するということになります。
投稿者:PM部 大森