それはたとえ、大企業に勤務していようが公務員でも医師でも同じことが言えます。
では、働いてもお金持ちになれない理由を考察していきます。
上のグラフは、 1995年の実質賃金を100%として、2016年までの20年間の世界の実質賃金推移を示しています。
実質賃金とは、労働者が受け取った賃金が、実際の社会においてどれだけの物品の購入に使えるかを表す値です。
賃金から消費者物価指数を割り算することで算出されます。
一番下の赤いラインが日本の実質賃金推移です。
日本だけ右肩下がりです。
1995年100%に対して2016年は89.7%まで減少しています。
他国と比較して日本の一人負けです。
「アベノミクスで景気がよくなったのに、サラリーマンの僕たちが豊かになった気がしない」というのはどうやら本当で、数値からも明らかです。
このような、実質賃金が下がっていく中で、給料を増やそう、増やそうと努力しても環境には勝てません。豊かになれるわけが有りません。
また、現役時代に感じる働いても豊かになれない違和感だけでなく、年金制度の問題や、終身雇用崩壊など、サラリーマンには悪い話ばかりです。
お金が無いと生活が苦しくなる一方ですし、現役時代に老後資金が準備できなければ、老後破産することも予想されます。
この日本ルールが適用される環境で生きている限り、学生時代どんなに勉強を頑張って大企業に就職しようが、サラリーマンになった時点でお金持ちになる事はできません。
ではお金持ちはどういった人のことをいうのでしょうか。
お金持ちは、資産を持っている人のことを言います。
資産をWikipediaで調べてみると、
経済主体(家計、企業、政府)に帰属する金銭・土地・建物・証券などの経済的価値の総称のことをいい、一般的用法ではこの意味で用いられる。
なので、労働でいくら稼いでも資産を持っていないとお金持ちではありません。
資産で稼ぐからお金持ちなのです。
では資産について考えていくと、資産とはあなたが働くなくてもお金を生んでくれるものです。
代表的なものは株式・債券・不動産・印税・特許収入などです。
労働収入とは違い、資産から生み出されるお金は、あなたの大切な時間を使わなくても生まれるお金です。つまりあなたの命を捧げなくても良いということです。
なぜ、労働収入だけではお金持ちになれない理由はここにあります。
それは、自分が働かなければ収入が入って来ないからです。
一方、資産を持っている人は自分が働かなくても資産からの収入があるからです。
また、日本の税制において、労働収入で収入を上げることができたとしても、
累進課税制度というものがあり、収入が高くなればなるほど、納める税金が多くなります。
最高税率は所得税・住民税合わせて55%です。
収入の半分以上税金で持っていかれます。
例えば、株式の売却益や配当に対して課される税率は20.315%です。
数万でも数千万でも一律です。
また、不動産からの家賃収入の場合、減価償却費・利息・管理運営費・税金などを収入から経費を差し引いて金額から税率を計算するため、税金も安くなる効果が期待できます。
サラリーマンでもお金持ちになれる方法は至極簡単です。
それは資産を持つことです。
日本のルールをうまく活用することです。
サラリーマンのメリットは定期収入があることです。
その中から、一定額資産を購入することによって、労働収入から資産に変えていくことです。
初めは資産が少ないので、資産から得られる不労所得も小さいですが、
私たちには時間があります。
やがて資産が大きく稼ぎ始めて、それを再投資、お金持ちのリミットを外すことを目標にするのです。
また、NISA・iDeCo・ふるさと納税・医療費控除などの制度を活用することによって税金も抑えながら資産形成が可能です。
自分の年間生活費<資産が稼ぎ出すお金
このシステムを構築することを資産運用といいます。
ですから、タイミング・運・能力などは一切必要ありません。
ただ、愚直に、労働収入から資産に交換するだけです。