FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格の問題で必ず出てくるのが
「6つの係数」です。
具体的には、下記の6つです。
- 終価係数
- 現価係数
- 年金終価係数
- 減債基金係数
- 資本回収係数
- 年金現価係数
漢字ばかりで何だか難しいそうですね。
特にイメージしずらいのが「減債基金係数」でしょう。
ただ、現役世代の皆さまが「6つの係数」の中でも一番使うべきなのが
「減債基金係数」です。
では、「減債基金係数」を使って何が計算できるのか、具体例で確認してみましょう。
例えば、「10年後に500万円を貯めたい。」
この場合、毎年、いくら積み立てる必要があるでしょうか?
この毎年の積立額を利回りに応じて計算するために使うのが、「減債基金係数」です。
具体的な積立額は、以下のような減債基金係数表を参照しながら計算します。
例えば、年1%の利回りだと、10年の減債基金係数は0.0956です。
毎年の積立額は、500万円×0.0956で47.8万円、
月額にすると12で割って約3.9万円です。
もう一つ例題として、30年後に2,000万円準備する場合を考えてみましょう。
年利回り3%、30年の減債基金係数は0.0210。
毎年の積立額は、2,000万円×0.0210で42万円、月額だと3.5万円です。
つみたてNISAの毎年40万円が上限なので、iDeCoと併用すれば、
老後2,000万円問題は解決できそうです。
つまり、将来の目標金額を貯めるために必要な毎年の積立額を
計算するのに使うのが、「減債基金係数」なのです。
言わば、将来の夢の実現に向けて「今できること」
を考えるための係数とも言えるでしょう。
ぜひ、現役世代の皆さまには「減債基金係数」を使って計算してみて下さい。