「投資を行わなければ」と誰もが思うものの、なかなか実行されないものです。
「年収が増えたらやります」と言い訳を言う人が多いのですが、こうした人たちには2つの落とし穴があります。
なかなか年収が上がらない
年収があがったらやろうと思っていても、年収が上がらない場合、いつまでたっても始めることがない恐れがあります。
こういう言い訳をするヒマがあったら、毎月できる範囲でもいいので投資の原資をひねり出す努力をするべきですし、強制的に積立貯蓄か積立投資を行うことが有効です。
年収が増えた分、消費が増え、貯まらない
たいていの場合、出費も増えていたりするので(子どもの学費がかかるとか)、年収増も「やれやれ、助かった」とばかりにそのまま出費増にあて、そのままにしてしまいがちです。
このままいくとどんなに年収が増えても貯められないまま時間が過ぎ去っていくことになります。
なんとなく投資どころか、「なんとなく投資原資すら作れない」状態は避けるべきです。少し対策を考えてみましょう。
年収が上がった分を投資に回す覚悟が必要
年収アップに気をよくしてお金を使いたくなるのは当然ですし、職場の同僚に合わせるだけでも出費がうなぎのぼりになります。
靴やスーツの予算を高め、昼食や飲み代の予算をアップするようなことを安易にするべきではありません。
年収増の際に出費増を許してもよいのは、避けようのない出費を埋めるためであり、借金を避ける対応にとどめておくべきでしょう。
原則としては年収増は貯蓄ないし投資をする好機と考え、生活水準はキープし、年収増を投資原資に転換するくらいの心構えが欲しいところです。
収入を上げて投資に回す
お金持ちになる秘訣は、たった3つのことを行うだけです。
- 収入を上げる
- 支出を抑える
- 堅実な運用を行う
年収が上がったの時に増額分を投資に回すことができれば元本だけでも大きな金額になります。
下の図は毎月の給与が1万円・2万円・3万円上がった場合のシミュレーションです。
仮に30歳の時に月1万円収入が上がった場合であっても30年で投資元本が360万円です。
年利5%もつけば、832万円にもなります。
たった毎月1万円で老後の柱がひとつ立つわけです。その後に年収増を全額投資できれば住宅ローンや子の教育資金にもほとんど困らずやりくりできるでしょう。
自分の人生において必要な時に「消費」する
「人生のどこかで、使うべきときに使う」というくらいのスタンスで臨むことが大切です。
マイホームの購入、お子様の学費、老後の生活費など、自分自身のライフプランにおいて必要な費用であり、自分が負担しなければいけないコストです。
早い段階で資産を積み上げておくと、上記のような高額な出費が必要な時に、借り入れをせず、運用資金から取り崩すことが可能です。
また、上記のコストは必要になる金額・時期がある程度把握しやすいので、資金計画をたてておれば、資金ショートを防ぐことも可能です。
給与がアップした人は、その幸運を逃さず、「収入増=投資資金増」にしてみてください。