住宅ローンを組んでの家を購入することは、投資・消費・浪費のいづれになるでしょうか?
郊外のマイホームを住宅ローンで購入するということは投資という観点からいうと、「駄目な投資」になる可能性が高いです。
理由としては、次の2点です。
- 値上がりする可能性がほぼない
- 将来的に売却することが困難
値上がりする可能性がほぼない
値上がりする可能性がほぼないことも知っておいて良いでしょう。
都心の立地の物件ならば値上がりが期待できます。
また、リーマンショックの直後のような、不景気の状態であれば物件も実態以上に安く買える可能性があります。
しかし、こういうことは稀で、特に郊外においてはマイホームは殆ど値上がり期待はできないと思っておいて良いでしょう。
人口が減少している地域においてはそれが顕著であり、地方においては空き家も目立つようになっています。
将来的に売却することが困難
古くなったマイホームは建物を壊し、その土地に新築物件を建築して売却するという形が一般的です。
一部になりますが、古民家再生などとして販売や賃貸している家もあります。
しかし、普通のマイホームは「ただ古い家」であり、設備・仕様が老朽化して住みにくさを感じさせるだけになっています。
そのため、下手すると売るに売れない物件になります。
固定資産税は毎年かかりますし、老朽化のリフォーム費用も発生するというまさに負動産という状態になります。
このように住宅ローンを組んで郊外のマイホームを買うというのは避けがたい一定のリスクをふくんでいると言えます。
マイホーム選びは自分の生き方を選ぶこと
- 子供が出来たら、家を買う人が増えるから買う
- 都心だと値崩れしにくいから買う
- 郊外の新築住宅は値崩れするから買わない
様々な見方があります。
身の丈に合わない住宅ローンを組んでしまい、日々の生活が苦しくなってしまうパターンもあります。
自分はマイホームにどのような条件を求めており、どのくらいの返済ならば生活レベルを落とさず過ごせるのか。
基本的にマイホームは自分が住んでいる間は収益を生みません。
収益の生まない物件に過度の投資をするのは人生の選択肢を狭めます。
マイホーム選びを1つをとっても、その人自身の人生の反映であり、考えの反映であると言えなくもありません。
家族で話し合い、納得のいく購入ができたならば、郊外であろうと新築であろうと、家族の人生を豊かにしてくれる素晴らしい買い物であることは間違いないのです。