順調に上昇を続けてきた株式市場ですが、2018年の夏以来に動揺しています。理由は、言わずと知れた新型コロナウイルスの影響です。
中国をはじめとするこの新型コロナウイルスは、どこか東アジア固有の問題とみられていた傾向がありました。しかし、ユーロ圏ではイタリア、ギリシア、さらに北米、そして中南米ではブラジルと感染者が広がっています。
ここにきて、世界の株式市場は動揺を見せています。
27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比1190ドル安の過去最大の下げ幅になりました。TOPIXも前日比57.19ポイント安の前日比3.65%安となっております。
YAHOOファイナンス参照
新型コロナウィルスのパンデミック(世界的な大流行)の懸念が高まっている中、個人投資家はどのような行動を取ったらいいのでしょうか?
長期的な視点を維持することが重要
上の図は1年間のチャートです。
これを1ヶ月にすると下記チャートになります。
投資を始めたばかりの方は、久々の6営業日連続の下落で10%程度資産が減ったので、驚いたという方もいるかもしれません。
一方、下のチャートは10年間のチャートです。
よく、短期的な視点よりも、長期的な視点が大切だといいますが、
約10年という視点で、今年の1月、そして2月の下落を見てみると、特に騒ぐようなことではないという事がわかります。
タイミングを計る売買は難しい
長期投資をする時に、気をつけるべきことがあります。
それは市場のタイミングを計ってはいけないということです。
例えば、アメリカの代表的な株式指数S&P500の過去30年のリターンは約11%でした。
但し、下記の期間を逃した場合、リターンは大きく低下します。
株価が上昇したベスト10日を逃した場合 8.6%
株価が上昇したベスト20日を逃した場合 6.9%
株価が上昇したベスト30日を逃した場合 5.5%
たった数日上昇日を逃しただけで、大きく低下します。
これは、月単位で見た場合も同様の傾向を示します。
市場に居続ける事の重要性
この絶対に逃してはいけない「上昇日」は、下落同様どのタイミングでくるか正確にはわかりません。
しかしながら、頻繁に売ったり買ったりせず、市場に居続けることで、
1926~2016年で、年率約10%(インフレ調整後で約6.7%)程のリターンは得られたわけです。
タイミングを計ったり、不安や恐怖に負けて市場から降りることによって、発生するリスクを忘れないにしましょう。
まとめ
これからさらに下落しようとも、
自分の
「投資目標」=「 」
「リスク許容度」=「 」
「投資期間」=「 」
を自分の中でしっかり考え、自分にシックリくる資産配分をしているのであれば、
最適な行動は、これまでの計画(資産配分)を維持すること。
ただ、粛々と実行するのみです。