イソップの寓話で「ガチョウと黄金の卵」の話があります。
ある日農夫は飼っているガチョウが黄金の卵 を産んでいるのを見つけて驚く。それからもガチョウは1日に1個ずつ黄金の卵を産み、卵を売った農夫は金持ちになった。
しかし農夫は1日1個しか卵を産まないガチョウに物足りなさを感じ、きっとガチョウの腹の中には金塊が詰まっているに違いないと考えるようになる。
そして欲を出した農夫はガチョウの腹を切り裂いた。
ところが腹の中に金塊などなく、その上ガチョウまで死なせてしまった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1日1つの金の卵じゃ満足できなかった農夫は、欲張ったばかりに結局両方を失ってしまったわけです。
さて、私達の多くは仕事によって給与を得ています。
この給与収入を金の卵を産むガチョウと考えるとどうでしょうか。
給与収入を運用に回せば、定期的にコツコツとお金を生み出してくれます。
つまり、運用益(配当や家賃収入など)が金の卵ということですね。
給与収入を運用に回し続けていれば、金の卵はずっと産まれてくるのです。
しかし多くの人は「もっと贅沢したい!もっとお金が欲しい!」という欲望に耐えきれず、ガチョウである給与収入に手を出してしまいます。
使われた給与は死んだガチョウと同様で、二度と金の卵は産んでくれません。
元手とそこから生まれるお金も失ってしまうのは、物語の農夫と同じです。
お金持ちの「ガチョウの育て方」
その点、お金持ちは決してガチョウを殺したりはしません。
毎月の一定額を必ず運用に回し、金の卵を産むガチョウを大きく育てていきます。
そうすることで、最初は少量だった金の卵が年々増えていくのです。
消費と投資をコントロールして、コツコツとガチョウを育てていく。
農夫とお金持ちを分けるのは、この単純な行動の積み重ねなわけです。
言い換えれば、給与所得をうまく投資に回し続けるだけで、会社員でも金の卵を手に入れられるということです。
資本主義の攻略法
「資本主義社会の攻略」を経済的な側面からとらえれば、その攻略法はたったひとつしかありません。
「収入を最大化し、支出を抑え、堅実に運用することです。」
米国の億万長者の八割は一代で富を築いていて、遺産相続や宝くじで一発当てたなどということはなく、勤勉に働き倹約に努め、堅実に運用した結果お金持ちになっていて、そういう人たちが沢山います。
まとめ
投資は、「安いときに買って、高くなったら売る」というより、資産を持ち続け、マネーマシーンを作ることです。
また、そこから得られる配当や家賃収入を複利で運用し、資産所有し続け、配当や家賃収入を再投資し続け、資産を増大していくものです。
なので、なんとかショックや、昨今感染が拡大している新型コロナウイルスなどの一過性の相場の値動きに惑わされるのではなく、毎月一定の金額を愚直に積み立てし、周りの情報に一喜一憂せず、淡々と、自分のルールに忠実に実行していくことの方が大切です。
投資は自己責任で
毛利英昭の不動産投資チャンネルvol.13~投資用マンション融資の不正について(ARUHIの審査書類改ざんのニュースから)