大阪・夢洲にIRが誕生します。
早ければ2029年(令和11年)の秋頃を予定されています。
カジノを含む統合型リゾート施設のイメージ
(MGMリゾーツ・インターナショナル)=オリックス提供映像から
大阪IRといえば、「カジノ、カジノ…」と世間で言われていますが、
カジノ自体は敷地全体の3%に満たない、ほんの少しの部分です。
大部分の97%を占めるのは、
レストランやショッピングモール、ホテル、エンターテイメント施設など
皆さんの身近にもあるような商業施設であり、
ビジネスで利用される展示場や国際会議場の設置も予定されています。
国際会議場イメージ(写真:大阪市)
展示場イメージ(写真:大阪市)
宿泊施設イメージ(写真:大阪市)
レストラン、ショッピングモールイメージ(写真:大阪市)
「カジノができることでギャンブル依存症が増加する」など
未だに大阪IR反対意見も騒がれていますが、
入場料6,000円の賦課や、入場回数の制限など
IR整備法の規定によりしっかりと対策がなされています。
大阪・夢洲地区のIR区域整備計画は「結びの水都」をコンセプトに
水やみどりの要素を随所に取り入れたランドマーク性のある空間を整備。
総延床面積は約77万平方メートルで、甲子園球場およそ60個分です。
IR区域の整備の全体イメージ(写真:大阪府)
IR区域の全体配置イメージ(写真:Impress Watch)
夢洲へのアクセス増加に対応するため、
大阪メトロ中央線コスモスクエア駅からの延伸と新駅の建設に加え、
道路の整備や改良等交通インフラ整備などを進めます。
また、IR事業者において、
バス及び海上輸送の拠点整備や駐車場の整備などを実施することとしています。
夢洲地区(写真:大阪市)
IRを運営するのは大阪府や大阪市ではなく
「大阪IR株式会社」です。
合同会社日本MGMリゾーツとオリックス株式会社が中核となり、
関西地元企業を中心とする少数株主20社から成ります。
事業者計画によると年間で約2,000万人(国内約1,400万人、国外約600万人)の来訪者数が想定されており、
年間での売上見込みは約5,200億円(カジノ事業:約4,200億円、非カジノ事業:約1,000億円)。
また、IR施設の建設時の経済波及効果は約1兆5,800億円(雇用創出効果:約11.6万人)、
IR開業後も経済波及効果は約1兆1,400億円(雇用創出効果:約9.3万人)が見込まれています。
大阪では、これまでインバウンド(訪日外国人旅行者)数が全国を上回る伸び率で増加するとともに、旅行消費額も大きく増加してきたところですが、
この大阪IR開業により、観光産業へのニーズ拡大や将来性向上にますます期待が高まります。