「賃貸住宅は気楽」、「家賃がもったいない」、「場所が固定される」、「ローン破綻」などの話がありますが、マイホームか賃貸住宅はその時の各個人の利用方法だと思います。
マイホームで無理ぜずローンを組めば、生活の質が格段に向上しますし、また、賃貸住宅も優先順位を決めれば、快適な生活が過ごせます。
今回はマイホームと賃貸住宅におけるメリット・デメリットについて解説していきます。
マイホームのメリット
マイホームのメリットをまとめてみましょう。
- 住宅の質の向上
- 住環境の安定性
- 自由にカスタマイズできる
このようなメリットが考えられます。
住宅の質の向上
賃貸住宅から格段に変わるのは「住宅のクオリティ」です。
やはり賃貸住宅とは作りの丁寧さや質が全然違います。
分譲マンションを見ても、賃貸マンションとはスラブの厚さやエントランスの充実度が全然違います。
また、キッチン・浴室が広くてハイグレード、吹き抜けがある、照明がいくつもあって明るい、ロフトで引きこもれる、ウォークインクロゼットがあり、収納充実、庭で畑ができる、などなどいろいろあります。
このようなスペックの賃貸住宅を借りる場合は、住宅ローンの毎月の返済額より髙い賃料が必要になってきます。
住環境の安定性
環境選びというのは大事です。例えば、お子様の通う小学校・中学校の学校区によって全然雰囲気が違います。
また、ごみの出し方一つにしても地域のカラーが出ます。
マイホームはそのあたりは深刻な問題ですから、十分な下調べをして購入すれば、価値観の共有できる環境で過ごすことができます。
これがつまり、住環境の安定、安心ということになります。
マイホームを買うということは、その地域の環境を買うということですから、地域のことを知っておくことが重要です。
自由にカスタマイズできる
家族の人数の変化に応じて、間取りを変更したりすることが可能です。
お子様がいるときは3LDKでお子様が独立し、ご夫婦お二人のなったら、1LDKに変更する等です。
また、庭いじりが好きな人は、自分の土地に家庭菜園を作ったりすることができます。
とにかく賃貸住宅と比べるとマイホームの方が総じて広いので、趣味がある人にとってはスペースの有効活用ができるということになります。
賃貸住宅のメリット
- 固定資産税が不要
- 転居しやすい
- 隣人リスクを回避できる
- 修繕費用がオーナー負担
順番に解説していきます。
固定資産税が不要
日本は固定資産税や自動車税に見られるように、資産を持っているだけでお金がかかる仕組みになっています。
この金額はなかなか馬鹿にできません。
年間にして場所や面積にもよりますが、10万~20万円程度かかります。
転居しやすい
マイホームはなかなか転居しづらいです。
それは売却や賃貸にすることが伴うからです。
それに引き換え、賃貸住宅の場合は簡単にできます。
家族人数や仕事、環境の変化に応じた住まいを借りることができるのは大きなメリットでしょう。
隣人リスクを回避できる
マイホームで隣家とうまくやっていけなかったら目も当てられません。これは運次第なところもあります。賃貸も隣人リスクはありますが、問題が生じたらさっさと引き払えばよいだけなので、問題になりにくいです。
修繕費用がオーナー負担
賃貸は修繕費が大家さんの負担になります。
マイホームの場合は、修繕やリフォームはすべて自己負担になります。
ちなみにマンションは大規模になると管理組合の意思統一に大変な労力を要するケースがあります。
組織が大きくなると連絡調整に大きな労力が割かれるのはどこも同じですね。
マイホームと賃貸住宅で共通する価値観
どちらが得というよりも、生活上の価値観や利便性が大きく左右するように思います。
また、会社から何らかの住宅手当を支給されている場合は、それをフル活用したほうが良いでしょう。
賃貸にしても、持ち家にしても多くの物件は収益を生まないという点においては共通します。
つまり、下手を踏むと、資産形成に影響します。無理のない支出にしたいところです。
この10年で都心部や政令市の物件は劇的に値上がりしたところもあります。
一方でほとんどの地域では値下がりです。
かつてドーナツ化現象と言われた都心部は良く値上がりし、タワマンなども住んでなおかつ含み益も得られたということもあります。
賃貸は支払いが厳しいと思えば、引っ越ししてグレードを下げることができます。
しかし、マイホームの場合は計画の変更は売買を経由します。
こうした実情をどのように考えるかということですね。
住宅ローンも中身の精査が大事です。
利用している住宅ローンが現時点において最適なのか、時々、比較サイトなどでチェックするとよりよい条件を探せます。
自分たちにとってその時その時に応じて、ベストな選択をしていくことが大切です。
自宅は、投資のようで完全に投資でもないです。
環境も含めて購入するからです。
そこが難しく、また、そこが面白いところです。