日本は給料が上がればその分税金が高くなる累進課税制度が採用されており、その税率は先進国の中でも高いです。
たとえば、年間所得が195万円以下であれば所得税は5%ですが、700万円を稼ぐと33%も取られ、4,000万円を超えると45%も消えていきます。
これに住民税が一律10%かかるので、仮に1億円を稼ぐ人がいたとしても手取りは5,000万円を切ってしまうのです。
また、所得税・住民税だけでなく社会保険料(厚生年金・健康保険・雇用保険)もありますので、収入を増やしても手取りが同じ様に増えていきません。
つまり、いくらサラリーマンで昇給しても、昇給した分、税金や社会保険料という「罰金」があるため、昇給した分は相殺されていつまで経っても金持ちになれないのです。
しかし、世の中のお金持ちは、給料でお金持ちになっていません。
ほぼ大半が株式や不動産などで資産を増やしています。
これは経済が成長することで株式や不動産の価格があがり、資産増えていくという理由もありますが、最も大きい要因が税金が安いことです。
たとえば、株式はいくら利益を出してもかかる税金は約20%で一定となっています。
つまり、1億円を給与で稼いだ場合は半分以上が取られて5,000万円以下になってしまうのですが、株式で1億円稼いだならば約8,000万円が手元に残るわけです。
20%という税率は、年間所得195万円から330万円以下の場合と同等なので(所得税10%+住民税10%)、いかに投資の税制が優遇されているか分かるでしょう。
さらに、投資をする場合はNISA・つみたてNISA・iDeCoといった非課税制度も誕生しており、ますます投資家は富が得やすくなっています。
あなたがお金持ちになりたいと願うのであれば、仕事をがんばって昇給を目指すのではなく、いかに投資で儲けるかに主軸を置いた方が良いでしょう。