本日は、「金持ち父さん・貧乏父さん」の著者のロバート・キヨサキ氏の話を引用します。
金持ち父さん貧乏父さんの著書の中に、
「お金の問題はたった2つしかない。お金が足りないか、お金がありすぎるかだ。どちらの問題がいい?」
ほとんどの人は、お金が足りないという問題を抱えた家庭で育っています。
貧乏父さんは、良い給料をもらっていても、決して十分なお金を持っているようには見えません。
金持ち父さんは、最初はあまりお金がなかったのですが、お金がありすぎる時にしか起きない問題に直面するほど、財産を増やしました。
2つの考え方
金持ち父さんは、人々が結局「お金が足りないからだ」という考えに至るのは、欠乏した考え方で世界を見ているからだと指摘しています。
ある日突然、宝くじや相続の幸運によって金持ちになったとしても、大抵がそのお金を浪費し、また貧しくなります。
金持ち父さんは、貧しい人は結局貧しいままだと確信していました。
そして、こういいました。
「ある人が、”そんな余裕はない”と言ったなら、その人はコインの片側しか見えていない。“どうやったらその余裕が生まれるだろう?”と尋ねた瞬間、その人は反対側を見始めることになる。」
経費削減と消費
皆様が人生の経済的安全を真に望むなら、「経費削減」はいい加減なだけでなく、間違ったアドバイスとなります。
賃貸用不動産を所有しているとします。
他のビジネスのように、賃貸物件では主に3つの項目があります。
- 収入
- 経費
- 負債
それぞれの項目に対して、最初に質問すべきものは何でしょうか。
収入
「どうすれば収入を増やせるか?」です。
多くの場合、経済的問題の解決策は収入を増やすことです。
不動産でこれを達成する方法は、空室を減らし、家賃収入を増やすことです。
経費
ほとんどが「どうすれば経費を削減できるか?」と間違った質問をします。
良い質問は「資産の価値を上げるために、どうすればお金をもっと効率的に使えか?」
例えば、所有している賃貸物件の水道料金が高すぎる場合。
そこで使用する水の量を削減して、経費を抑えることにしました。
節水の結果、植物が枯れ始めました。
景観が損なわれ、居住者は不満を抱くようになりました。
経費を削減する代わりの良いアイディアは、お金を使うことです。
節約するのではなく、草木を追加するためにもっとお金を使うのです。
この支出により、居住者と入居予定者にとって、物件はより魅力的になりました。
今や緑豊かな外観と雰囲気のおかげで、より多くの人がそこに住みたいと思うようになりました。
そのため賃料を引き上げることができました。物件の価値が上がれば、賃料も上がります。したがって、より大きなリターンを得るために借り入れを増やす必要があるなら、まさにこれをやるべきです。
価値や収入を増やすために、どうすればもっと効果的にお金を使えるかという質問は、
個人の財力について尋ねるべき質問「お金を使って、もっとお金を稼ぐにはどうすればいいか?」と全く同じです。
収入に見合った生活をしろと言う代わりに、収入を増やせと私は言いたい。経費を減らすことではなく、収入を増やすことに焦点を合わせてください。
あなたの収入を増やすということは、あなた自身があくせく働くのではなく、あなたのためにお金があくせく働いてくれるようにお金をうまく利用するということです。
経費削減だけなら頭を使う必要はありません。
お金を使わないようにするだけなので、誰にでもできます。
お金を稼ぐためにお金を使う方法を理解するには、創造性と少しの勇気が必要です。
これが経済的知性(ファイナンシャル・インテリジェンス)です。
今の日本はデフレに慣れすぎて、「安いものがいいもの」と錯覚しがちです。
本来、投資は『価値に資金を投じる』行為です。
ですから、『あそこから〇〇円値引きして購入できた』とか、『安い物件が購入できた』というのは投資ではなく、投機の考え方です。
なぜなら、安く済まそうと思うあまり、使わないといけないところにお金を使わないからです。また、自分だけ利益をだそうという考え方になりがちなので、ステークホルダーの方が信頼して付いて来なくなるでしょう。
真の投資家はアイデア・お金・時間を使い、現在価値を上げ、誰かに売却したり、保有することで得る、家賃・配当等の果実を得たりすることです。
そして、利益を出せば、ステークホルダーの方も仕事が増え、収入も増加し、「win-winの関係」が構築でき、ますますお金になる環境となります。
皆様も投機ではなく投資をして頂ければ幸いです。