本日は、グリニッジ・アソシエイツを設立し、アメリカの資産運用業界の一人者であるチャールズ・エリス氏の投資の名言についてまとめていきます。
資産運用を行う上でのヒントが隠されております。
チャールズ・エリスの経歴
- 1937年生まれ。
- イェール大学卒業後、ハーバード・ビジネス・スクールで最優秀のMBA、ニューヨーク大学でPh.D.取得。
- ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て、72年グリニッジ・アソシエイツを設立。
- 2001年6月に代表パートナーを退任するまでの間、イェール大学財団基金投資委員会委員長、全米公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。
- 現在、ホワイトヘッド財団理事長。
代表作として、『敗者のゲーム』・『投資の大原則』・『チャールズ・エリスが選ぶ投資の名言』などがあります。
個人投資家のための十戒
チャールズ・エリスは自身の著書「敗者のゲーム」にて個人投資家のための十戒として述べられています。
- 貯蓄すること。⇒将来の幸せと安定、子供の教育のために投資すること。
- 相場の先行きに賭けてはいけない。⇒プロを相手にしていることを自覚すること。
- 税務上有利という理由で動いてはいけない。⇒そうした商品は投資対象として魅力がない。
- 自分の住宅を投資資産と考えてはいけない。⇒住宅は家族と生活する場所であり、それ以上のものではない。しかし、家族の幸福のための投資としては意味がある。
- 商品取引は考えもの。⇒コモディティ取引は投機だ。付加価値を生まない以上、投資とは言えない。
- 証券会社の担当者に気をつけなさい。⇒手数料に気をつけろ。
- 新金融商品に投資してはならない。⇒投資家に保有されるためというより、投資家に販売するためにデザインされている。
- 元本、利息が安全だとか、リスクが少ないという理由だけで、債券に投資してはいけない。⇒債券も株式と同様に変動するし、インフレリスクもある。
- 長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動すること。⇒毎年見直すし、再確認すること。
- 直感を信じて投資してはいけない。⇒「誰にも将来の予測はできない」ことを肝に命じろ。
投資の大原則の5つ
また、「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著書、バートン・マルキール氏と合作「投資の大原則」に5つの大原則を述べております。
- 若いうちから貯蓄を始め、続けること⇒時間を味方に複利効果を享受
- 会社や国の制度を有効に活用すること⇒節税分を投資に回す
- 「インデックス・ファンド」で分散投資⇒プロと競わない
- 年に1度、資産配分を見直す⇒自分のリスク許容度リバランスを行う
- 自分の決めた投資方法を守り、市場の動きは気にしない
まとめ
本日は、チャールズ・エリスの投資の名言について解説していきました。
誰しも、最初は投資の収益が市場平均に勝つことを重きをおいてしまいがちですが、皆様、個人投資家が投資をする目的が「市場平均に勝つこと」でしょうか?
おそらく違う方の方が多いことでしょう。
皆様の投資を行う目的に沿って資産運用することが大事ですし、他人と比較しなくても良いかと思います。
なぜなら、投資は、他人や社会のために行うのではなく、自分や家族の為に行うものだからです。