9月3日に2020年版「日本の都市特性評価(Japan Power Cities, JPC)」が発表されました。
毎年、森記念財団(森ビルの寄付によって設立)が全国109都市および東京23区を対象として、各都市の特徴を分析しているものです。
このようなデータが発表される背景として、日本の人口減少という課題があります。
日本全体が活力を保ち続けるには、各都市がそれぞれの特性を活かしながら都市づくりを進め、人や企業を惹きつける「磁力」と、魅力や強みを継続的に発揮し続ける「発展性」を維持していかなければならないと考えられます。
そのためには、各都市の客観的な定量・定性データをもとに多角的に分析し、都市特性を明らかにして、その明らかになった強みや弱みを、発展に活かすという目的が背景にあります。
都市評価の指標は6つに分けられ、細かく分析や評価がされます。
1、経済・ビジネス(雇用・経済規模ほか)
2、研究・開発(研究集積ほか)
3、文化・交流(観光地の数、宿泊施設客室数ほか)
4、生活・交流(医療や育児、福祉ほか)
5、環境(自然環境、快適性ほか)
6、交通・アクセス(交通機関・通勤時間ほか)
今回2020年の1位は「京都市」となっています。
世界的な知名度を誇り、文化と研究に秀でており、景観まちづくりへの評価が他の追随を許しません。
トップ大学数や研究論文数という研究開発分野も非常に高いものがあります。
2位は「大阪市」です。
経済活動や交流活動が盛んで、ビジネス面での評価が高くなっています。
最近では、宿泊施設数も伸びており、受け入れ環境の良さも評価されています。
3位は「福岡市」です。
「バランス型都市」という特徴が浮かび上がり、ビジネスやアクセス面での評価が高くなっています。
4位~10位は、横浜市、名古屋市、神戸市、仙台市、金沢市、札幌市、松本市の順になっています。
なお、東京は23区それぞれの評価がされています。
気になる方は、こちらをチェック!
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