新型コロナウイルスにより新規感染者数が、毎日のように最高値を更新する中、北海道では300人を超える日が出て、知事から「札幌市内で不要不急の外出を控えるように」との発表がありました。
PCR検査を受けた人に占める陽性者の割合を示す陽性率も高水準で推移しており、クラスターの発生場所が、接待を伴う飲食店以外にも、職場、学校、医療機関、介護施設など広がりを見せている点も気がかりです。
北海道は23日、政府の観光需要喚起策「Go To トラベル」の対象について、国の検討要請を踏まえて、札幌市を中心に一時的に除外することを認める方針を固めました。
国との協議を経て、早ければ月内にも新規の受付を停止する方向となっています。
大阪でも、22日に新規感染者数が490人となり、全国最多となりました。
この状況を受け、大阪府の吉村知事も「経済効果があるのは十分わかるが、今は立ち止まるべき」との認識を示しています。
明日24日に対策本部会議を開き、「Go To トラベル」事業について、大阪市内の受け入れを一時的に除外するように国に申請すると見られています。
一方で、大阪大学発の「医療新興企業アンジェス」が開発するワクチンも進んでおり、来年春~秋を目標に実用化を目指しています。
今年6~10月に初期の治験として、60人にワクチンを接種した結果、安全性に問題がなかったことが認められたため、次は500人を対象に、安全性や予防効果を検証していくということです。
「有効性だけでなく安全性も高いワクチン」を理想にしており、できる限り早期の開発が期待されます。