今、日本で「インフレ」と聞いてもピンとこないし、現在インフレ色として耳にするのはもっぱらアメリカと中国でありますがそれに対し、日本では今、デフレ傾向が強まっていると言われています。
そんな日本でも値段が上がったものがあります。
それは砂糖や食用油などで、共通して原材料が国際商品であるため、最近のグローバルな商品価格上昇の影響を受けているものになります。
(かたや日本がデフレ色と言われる理由には例えば、ユニクロが商品を一律に約9.1%の値下げを実施することで、ただでさえ売上のあるユニクロにされたら他の企業も値下げが続くのではないかなどの懸念が囁かれています。)
この『国際商品』、これらの理由から最近目にすることが多いこともありますが
少し前は木材などの資材も、以前にあった「トイレットペーパー騒ぎ」のようにどこも品薄で手に入らない、あるところが買い占めてしまうなどの状況がありました。
ここで注目すべきことは、日本の国内市場がグローバルな価格上昇の流れから取り残され、「インフレ懸念」と「デフレ再来の予兆」という全く違う流れが存在していることと言えます。この2つが交じり合うことで起きる現象は一体。
分かっていることは、日本にとっては原材料価格の上昇という「交易条件」の悪化が生じ、企業収益を圧迫するということです。
(割合で考えそれがすべてを圧迫するかという問題についてはまた別として)
原材料価格(国際商品の)が上がるなかで、世間がデフレ傾向では粗利の確保が難しくなるのではないかという懸念は確かにあるように思います。
これらはすべて『コロナ禍』によるものだから、一時的なものだ、と考える人達と、(アメリカでは)政府が新型コロナウイルス関連の対策に支出し過ぎた結果で、政府の過剰な支出が過剰な需要を生み、それが今後、物価上昇の連鎖を招きかねないと考える人達の二つの派があるといいます。
これまで世界でも初めての事が起こっているなかで、今はどこへ行っても今後どうなるか?どうなると思う?という話は尽きませんし、実際は何かを信じ行動を進めながらあらゆる可能性も考慮し、対策や準備をしながら生きてゆくことが必要になるかなと個人的に思っています。
そういった意味では、これまで投資に関わってこなかった方々までも皆がまるで投資をするときの考え方に触れていくような気がしました。
寄稿者 AM部 成瀬 瑠菜